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究極のローカルとは——小松理虔『地方を生きる』

地方を生きる (ちくまプリマー新書) 作者:小松理虔 筑摩書房 Amazon 究極のローカルとは、自分の人生だ。 『地方を生きる』のあとがきにこう記した筆者自身「うお、そうか、まじか、と怯んで」いるが、読者の私も怯んだ。ここまで、筆者の経験と悩みと思考を…

「先入観」について(小松理虔『新復興論』の「福島県産品」問題に関連して)

新復興論 (ゲンロン叢書) 作者:小松理虔 発売日: 2018/09/01 メディア: 単行本 先入観を持つことは良くないことだと気がついた。何とか先入観を持たず、誰とでも対等でありたいのだが、どうすればいいか——そのような問いに出会った。 「先入観」が良くない結…

福島の今、過去から未来へ――チャレンジふくしまパフォーミングアーツプロジェクト『タイムライン』藤田貴大

チャレンジふくしまパフォーミングアーツプロジェクト『タイムライン』演出:藤田貴大、音楽:大友良英、出演:ふくしまの中学生・高校生 1 福島の今 『タイムライン』において、「なんともない日々の わたしたちのタイムライン」から始まる、フライヤーに…

東日本大震災に際してメモ

画面の向こうの死を見つめながら僕は温かい夕食を食べる 恐いねと言葉を交わしながら僕は手元の娯楽小説をめくる スピーカーから溢れる涙を僕は聴いて、それから眠る 苦しみとは相対的なものだ。僕の苦しみはあなたにとって気にもならない些細なものかもしれ…